前回は日本の「がん保険」に関して少しまとめてみましたが、今回は皆さんも気になるアメリカの「がん保険」に関して調べて、まとめていきたいと思います。
前回の日本の「がん保険」に関してまだみられていない方は、そちらもご参考ください。
アメリカの民間医療保険
民間医療保険
アメリカ国民の多くは、雇用主を通じて、または個人で購入した民間医療保険に加入しています。民間医療保険には、以下のような種類があります。
HMO(Health Maintenance Organization)
アメリカで広く利用されている医療保険制度の一つです。特定の医療機関や医療提供者を利用する必要がある保険ですが、保険料は比較的安価で、予防医療に力を入れているという特徴があります。
HMOの仕組み
HMOには、加入者が利用できる医療機関や医療提供者のネットワークがあります。このネットワーク内の医療機関・医療提供者を利用することで、保険料の自己負担額が低くなります。一方、ネットワーク外の医療機関・医療提供者を利用すると、自己負担額が高くなります。
HMOを利用するには、まずPCP(Primary Care Physician)と呼ばれるかかりつけ医を選択する必要があります。PCPは、初診の診察や検査、必要に応じて専門医への紹介などを行います。
HMOのメリット
- 保険料が比較的安価: PPOやEPOなどの他の民間医療保険に比べて、保険料が安価です。
- 予防医療に力を入れている: 定期的な検診や予防接種などを推奨しており、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。
- 医療費の管理がしやすい: PCPを通じて医療を受けるため、医療費の無駄遣いを防ぐことができます。
HMOのデメリット
- 医療機関・医療提供者の選択肢が限られる: ネットワーク内の医療機関・医療提供者しか利用できないため、選択肢が限られます。
- 紹介が必要な場合がある: 専門医を受診するには、PCPからの紹介が必要となる場合があります。
- 緊急時の対応が限定される場合がある: 緊急時にネットワーク外の医療機関を受診した場合、自己負担額が高額になる場合があります。
HMOが向いている人
- 医療費を抑えたい人: 保険料が比較的安価で、医療費の管理がしやすいHMOは、医療費を抑えたい人に向いています。
- 予防医療を重視する人: 定期的な検診や予防接種などを推奨しているHMOは、予防医療を重視する人に向いています。
- 特定の医療機関・医療提供者を利用したい人: 普段利用している医療機関・医療提供者がHMOのネットワーク内にある場合、HMOは選択肢の一つとなります。
PPO(Preferred Provider Organization)
アメリカで広く利用されている医療保険制度の一つです。HMOと異なり、ネットワーク内の医療機関・医療提供者だけでなく、ネットワーク外の医療機関・医療提供者も利用することができます。自己負担額は高くなりますが、医療機関・医療提供者の選択肢が広く、自由度が高いという特徴があります。
PPOの仕組み
PPOには、加入者が利用できる医療機関・医療提供者のネットワークがあります。このネットワーク内の医療機関・医療提供者を利用すると、保険料の自己負担額が低くなります。一方、ネットワーク外の医療機関・医療提供者を利用すると、自己負担額が高くなります。
PPOには、PCP(Primary Care Physician)と呼ばれるかかりつけ医を選択する必要はありません。
↑HMOとの違いです。
PPOのメリット
- 医療機関・医療提供者の選択肢が広い: ネットワーク内の医療機関・医療提供者だけでなく、ネットワーク外の医療機関・医療提供者も利用することができます。
- 自由度が高い: PCPを選択する必要がなく、自由に医療機関・医療提供者を選ぶことができます。
- 専門医を受診しやすい: 紹介なしで専門医を受診することができます。
- 緊急時の対応が柔軟: 緊急時にネットワーク外の医療機関を受診した場合でも、自己負担額はHMOに比べて低くなります。
PPOのデメリット
- 保険料が高い: HMOに比べて、保険料が高くなります。
- 自己負担額が高い: ネットワーク外の医療機関・医療提供者を利用すると、自己負担額が高くなります。
- 医療費の管理が難しい: ネットワーク内の医療機関・医療提供者を利用した場合でも、自己負担額が発生するため、医療費の管理が難しくなります。
PPOが向いている人
- 医療機関・医療提供者の選択肢を重視する人: 自分に合った医療機関・医療提供者を選びたい人、特定の専門医を受診したい人に向いています。
- 自由度を求める人: PCPを選択する必要がなく、自由に医療機関・医療提供者を選びたい人に向いています。
- 緊急時の対応を重視する人: 緊急時にネットワーク外の医療機関を受診する可能性がある人に向いています
まとめ
今回はアメリカの保険のうち2種類紹介しました。
1つにまとめようと思っていましたが、想像以上に多くまとめきれなかったため別の記事にまとめていきます。