アメリカの保険制度③(メディケア)

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アメリカの保険とは?

アメリカのメディケアに入れる人は、主に以下の2種類です。
これは日本でいうところの国民健康保険になります。

1. 65歳以上のアメリカ市民または永住者

  • 条件: 以下のいずれかに該当する必要があります。
    • アメリカ市民で、65歳以上の誕生日を迎えた
    • アメリカ永住者で、5年以上アメリカに居住している
    • 特定の鉄道退職者
  • 例外: 以下の場合は、65歳以上でもメディケアに加入できません。
    • 外国で暮らしている
    • 軍人
    • メディケイドの対象者

2. 特定の障害を持つ人

  • 条件: 以下のいずれかに該当する必要があります。
    • 2歳未満で特定の障害を持つ
    • 18歳未満で特定の障害を持つ
    • 29歳以下で特定の障害を持つ親または祖父母に扶養されている
    • 慢性腎不全で透析または腎移植を受けている
    • エイズ

その他

  • 上記の条件を満たしていても、メディケアに加入するには、手続きが必要です。詳しくは、ソーシャルセキュリティー局またはメディケアのウェブサイトをご覧ください。
  • メディケアは、高齢者と障害者のための公的医療保険制度であり、加入には保険料が必要です。
  • メディケアは、すべての医療費をカバーするわけではありません。自己負担額や免責額があります。

メディケアのプログラム

メディケアには、下記の種類がありますので、こちらを参考にしてください。

1. メディケアパートA(病院保険)

  • 病院での入院
  • 訪問看護
  • ホスピスケア
  • 在宅医療
  • 保険料: 無料
  • 対象者: 65歳以上のアメリカ市民または永住者、特定の障害を持つ人
  • 例外: 外国で暮らしている人、軍人、メディケイドの対象者
    メディケアパートAには、入院日数に応じて自己負担額があります。

2. メディケアパートB(医療保険)

  • 外来診療
  • 検査
  • 診断
  • その他の医療サービス
  • 保険料: 2024年現在は、月額標準保険料が$174.70です。ただし、前年の所得に基づいて算定されるため、実際にはこの金額よりも高くなる場合があります。
  • 対象者: メディケアパートAに加入している人
  • 例外: メディケイドの対象者
    メディケアパートBには、年額の免責額 ($291) と、医療サービスごとに自己負担額があります。

3. メディケアパートC(メディケアアドバンテージプラン)

  • 民間保険会社が提供するメディケアプラン
  • メディケアパートAとBのサービスに加えて、追加のサービスを提供することがある
  • 保険料: プランによって異なります。一般的には、メディケアパートBの標準保険料よりも高くなります。
  • 対象者: メディケアパートAに加入している人
  • 内容: メディケアパートAとBのサービスに加えて、追加のサービスを提供することがあります。
    メディケアパートCには、プランによって自己負担額が異なります。

4. メディケアパートD(処方薬保険プログラム)

  • 処方箋薬
  • 保険料: プランによって異なります。
  • 対象者: メディケアパートAまたはBに加入している人
  • 内容: 処方箋薬をカバーします。
    メディケアパートDには、プランによって自己負担額が異なります。

メディケアの給付内容

  • メディケアは、医療費のほとんどをカバーするが、すべてをカバーするわけではない
  • メディケアでカバーされない医療費には、歯科治療、視力矯正、補聴器などが含まれる

メディケアに加入する方法

  • メディケアに加入するには、ソーシャルセキュリティー局に申請する必要がある
  • 申請は、オンライン、電話、または郵送で行うことができる

メディケアに関する情報

  • メディケアの詳細については、以下のウェブサイトを参照してください。
  • メディケアに加入するための申請については、以下のウェブサイトを参照してください。

免責事項

上記の情報は一般的なものであり、法律上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。個々の状況については、弁護士または他の専門家に相談することをお勧めします。

まとめ

日本でいう国民健康保険は、アメリカのメディケアに相当するのかなと思います。
しかし、大きく異なるのが日本の健康保険は全年齢が対象だがアメリカは適用される条件があるということです。
このあたりを考えると、やはり日本の国民健康保険はとても良い制度なのかもしれません。
このサイトを見ていただいている方は、日本にお住まいの日本人の方がほとんどですが日本以外の情報も知りたいという方のためにまとめてみました。
最後まで見ていただきありがとうございました。

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