知っておきたい!がんの切除治療

あなたは現在、日本で行われているがんの治療方法を知っていますか?
正直、私は両親が2人ともがんになりましたが何種類ぐらいがんの治療方法があるのかは把握していません。
私が調べたことがあるのは、医師から言われた「手術の方法」と「抗がん剤の種類の副作用」、、、などで、自分の親の方法以外を調べることはありませんでした。
今回は自分にとってもよい機会だと思っています。

目次

手術療法

手術療法は、がん治療方法において根治を目指せる方法の一つになります。
手術の方法も以前より増えてきて、患者のカラダに負担の少ない方法も出てきました。
以下では、手術の方法をご紹介していきます。

1. 切除手術

腫瘍とその周囲の正常組織を切除する手術です。根治を目指す場合に最も多く行われる手術の方法です。

1 局所切除手術

腫瘍のみを切除する手術です。早期のがんや、進行度が低いがんに対して行われることが多いです。

2 臓器切除手術

腫瘍だけでなく、その周囲の臓器も一緒に切除する手術です。進行度が高いがんや、腫瘍が臓器に浸潤している場合に行われます。

3 郭清手術

リンパ節を切除する手術です。切除手術と組み合わせて行われることが多いです。リンパ節は、がん細胞が最初に転移しやすい場所であるため、郭清手術を行うことで、再発リスクを減らすことができます。

4 再建手術

手術によって失われた機能を補うために、他の組織を移植したり人工物を使用したりする手術です。例えば、乳房切除術後に乳房再建手術を行う場合や、胃切除術後に胃再建手術を行う場合があります。

2. 切除手術の適応

上記に挙げた切除手術は、すべての種類のがんに適応できるわけではありません。
一般的には、以下の条件を満たす場合に適応されます。

  • がんが進行していない状態
    進行度が進んでしまうと、切除手術が難しくなったり、効果が得られにくくなったりするためです。
  • 患者さんに体力がある
    手術は患者さんに大きな負担を与えるため、ある程度の体力が必要な老体には難しいとされています。
  • 根治が期待できる
    切除手術によって、がん細胞を完全に取り除くことが期待できる場合に適応されます。

3. 切除手術の手術方法

切除手術の手術方法は、腫瘍の種類や進行度、患者さんの状態などによって異なります。代表的な手術方法は以下の通りです。

1 開腹手術

お腹を大きく切開して行う手術です。従来の切除手術において最も多く用いられてきた方法です。

2 腹腔鏡手術

お腹に小さな穴を複数開け、腹腔鏡と呼ばれるカメラを挿入して行う手術です。開腹手術に比べて、傷が小さく、術後の痛みも少ないのが特徴です。

3 ロボット支援手術

ロボットアームを用いて行う手術です。腹腔鏡手術よりもさらに精度の高い手術が可能となり、複雑ながん手術にも適用されています。

4 経鼻内視鏡手術

鼻から内視鏡を挿入して行う手術です。脳腫瘍や副鼻腔腫瘍などの手術に適用されています。

上記のように切開手術と言えども、かなりの種類があることがわかってきました。
進行度度合いによってできる手術が異なっていたり、がんの部位によってもできるできないがあるようです。

4. 切除手術のメリット

切除手術には、以下のメリットがあります。

  • 根治を目指すことができる
    早期発見・早期治療の場合、手術で完全にがん細胞を取り除くことが可能となる場合があります。完全に取り除くことによって、根治ができるということです。
  • 他の治療法と組み合わせることができる
    放射線治療や化学療法と組み合わせて行うことで、治療効果を高めることができます。
  • 再発リスクを減らすことができる
    リンパ節郭清を行うことで、再発リスクを減らすことができます。

5. 切除手術のデメリット

切除手術には、以下のデメリットがあります。それではみていきましょう。

  • 侵襲性が高い
    開腹手術の場合は、大きな傷が残り、術後の痛みも伴うようです。
  • 合併症のリスクがある
    手術によって、感染症や出血などの合併症が起こる可能性があるようです。
  • 機能障害が残る可能性がある
    手術によって、臓器の機能が損なわれる可能性があるようです。

6. 切除手術を受ける際の注意点

切除手術を受ける際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 手術前の検査
    手術前に、CT検査やMRI検査などの画像検査を行い、腫瘍の大きさや位置を正確に把握する必要があります。
  • 手術後の経過観察
    手術後は、定期的に検査を行い、再発や転移がないか確認する必要があります。
  • 精神的なケア
    手術は患者さんに大きな負担を与えるため、精神的なケアも重要のようです。

まとめ

切除手術は、がん治療において根治を目指す重要な治療法の一つです。
最近では、体への負担を減らす新たな手術方法も開発されており患者さんの負担を軽減することができます。
私もそうでしたが、父ががんを患ったとき根治ができる可能性があるのであれば「切除手術」を選択したいと伝えましたが父の状態によりできませんでした。

みなさんががんになった時に根治させたいという気持ちはわかりますが、切除が可能な場合と不可能な場合がありますのでそれは理解しておきましょう。

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