がん細胞の増殖を抑える食品?

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がん細胞の増殖を抑える食品?

がん細胞の増殖を抑える食品なんてあるのでしょうか?

食品があるのであれば、知りたいですよね!

結論からお伝えすると、そんな都合のいい食品は見つかりませんでした。

しかし、がん細胞の増殖を抑える可能性のある食品が見つかりましたので、いくつか紹介させてください。

野菜・果物

  • 野菜や果物には、ビタミンミネラルフィトケミカルなどの様々な栄養素が豊富に含まれています。
    これらの栄養素には、抗酸化作用抗炎症作用などがあり、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待できます。

  • 特に、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、ニンニク、トマト、ベリー類などが効果的であると考えられています。(詳細は下に記載します)

果物・野菜のがん予防・抑制効果

抗酸化作用
果物や野菜に豊富に含まれるビタミンCビタミンEβ-カロテンなどの抗酸化物質は、体内の活性酸素を除去し、細胞の損傷を防ぎます。
活性酸素は、DNA損傷や遺伝子変異を引き起こし、がん発症のリスクを高めることが知られています。

抗炎症作用
果物や野菜に含まれるフィトケミカルなどの抗炎症物質は、体内の炎症を抑えます。
慢性的な炎症は、がんの発症や進行に関与することが分かっています。

おすすめする野菜・果物

1. アブラナ科野菜

  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • キャベツ
  • 小松菜
  • チンゲン菜

2. ベリー類

  • ブルーベリー
  • ラズベリー
  • ストロベリー
  • ブラックベリー

3. キノコ類

  • シイタケ
  • マイタケ
  • エノキタケ
  • ぶなしめじ

4. トマト←特にオススメ

  • リコピン:抗酸化作用が強い
  • β-カロテン:抗酸化作用、抗炎症作用

5. ニンニク←特にオススメ

  • アリシン:抗酸化作用、抗菌作用、抗がん作用

きのこ類

  • きのこ類には、βグルカンと呼ばれる食物繊維が豊富に含まれています。
    βグルカンには、免疫細胞を活性化してがん細胞を攻撃する効果や、腸内環境を整えてがん予防に役立つ効果が期待できます。

  • 特に、シイタケ、マイタケ、エノキタケなどが効果的であると考えられています。

魚介類

  • 魚介類には、オメガ3脂肪酸と呼ばれる不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
  • オメガ3脂肪酸には、抗炎症作用抗腫瘍作用などがあり、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待できます。

  • 特に、**青魚(サバ、イワシ、アジなど)**などが効果的であると考えられています。

大豆製品

  • 大豆製品には、イソフラボンと呼ばれる植物性エストロゲンが豊富に含まれています。イソフラボンには、抗酸化作用抗炎症作用などがあり、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待できます。

  • 特に、納豆、豆腐、豆乳などが効果的であると考えられています。
    私も毎日、2日に1日は豆乳を朝に飲んでいるため、これが効果の期待ができるというのは嬉しい事実です。
    納豆や豆腐も好きなので、日々の食事にもどんどんと入れていこうと思いました。

緑茶

  • 緑茶には、カテキンと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれています。
    カテキンには、抗酸化作用抗炎症作用などがあり、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待できます。

    緑茶の期待できる効果を見ていきましょう。

1. 抗酸化作用

緑茶には、カテキンと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれています。
カテキンは、体内で活性酸素を除去する強力な抗酸化作用があります。
活性酸素は、細胞を傷つけ、DNA損傷を引き起こすことが知られており、これががん発症の一因と考えられています。

緑茶に含まれるカテキンの中でも、エピガロカテキンガレート(EGCG)は、特に抗酸化作用が強いことが分かっています。
EGCGは、細胞内の活性酸素を除去するだけでなく、活性酸素を発生させる酵素の働きを抑える効果も持っているようです。

2. 抗炎症作用

慢性的な炎症は、がんの発症や進行に関与することが分かっています。
緑茶に含まれるカテキンには、抗炎症作用があり、炎症を引き起こす物質の産生を抑制する効果があります。

3. 細胞死誘導作用

緑茶に含まれるカテキンは、がん細胞の増殖を抑制するだけでなく、アポトーシスと呼ばれる細胞死を誘導する効果も持っています。
緑茶のカテキンは、がん細胞のアポトーシスシグナル伝達経路を活性化し、細胞死を促進することが分かっています。

4. DNA修復阻害作用

緑茶に含まれるカテキンは、DNA修復酵素の働きを阻害する効果もあるようです。
DNA修復酵素は、DNA損傷を修復する酵素であり、細胞のがん化を防ぐ役割を果たしています。

しかし、がん細胞はDNA修復酵素の働きが活発であることが知られており、これががん細胞の治療を困難にしている要因の一つになります。

緑茶のカテキンは、DNA修復酵素の働きを阻害することで、がん細胞のDNA修復を妨げ、細胞死を促進することが分かっています。

5. 血管新生阻害作用

がん細胞は、腫瘍の成長に必要な栄養素や酸素を供給するために、血管新生と呼ばれる新しい血管を作る必要があります。
緑茶に含まれるカテキンは、血管新生の阻害効果も持っています。

緑茶のカテキンは、血管新生に関わる成長因子や酵素の働きを阻害することで、腫瘍の成長を抑制することが分かっています。

緑茶だけでなく、煎茶、玉露、ウーロン茶、ほうじ茶などにも含まれていますので「お茶」は積極的にとっていくと良いと思われます。
私も普段からよく急須にお茶を入れて飲むため、これはこれからも続けていこうと思いました。

最近の研究結果

近年、様々な研究によって、特定の食品のがん細胞の増殖抑制に効果がある可能性を示唆する結果が報告されています。
しかし残念ながら、現時点では、これらの食品を単独で摂取することで、がんを確実に予防したり治療したりできるという科学的な根拠は十分ではありません
全く効果がないわけでもなさそうなので、良いと思われるものは続けていきましょう。

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