がん患者を家族はどうサポートする?

万が一あなたの家族でがんを患った人がいるとあなたはどうしますか?
もちろん当人はとうてもショックを受けます。そしたあなたを含めた家族もショックを受けます。
しかし、起きてしまったこととしっかり対峙し向き合っていくことが重要です。
ショックから立ち直り、次に家族の人ができることはがんになった人をサポートすることです。
では、どうサポートしていきますか? 病院で入院してもらうだけ?
ここでまとめることは、万が一に備えて知っていても損はないことだと思いますので一緒に見ていきましょう!

1. 情報収集と理解を深める

まず、これは家族全員で始めましょう!
がんの種類や治療法について、家族全員で正しい知識を身につけることが大切です。信頼できる情報源から情報収集を行い、患者さんの病状や治療内容を理解することで、適切なサポートを提供することができます。
情報収集の場所や方法を下記にまとめています。

1. 主治医

最も重要な情報源は、やはり主治医です。
検査結果、治療方針、日常生活における注意点など、あらゆる疑問について丁寧に説明してくれます。わからないことがあれば、遠慮なく質問しましょう。
もし主治医がしっかり担当してくれない場合、クリニックや病院の他のスタッフへ相談してみましょう。それでも的確な回答が得られなかった場合は、セカンドオピニオンを利用し、他の病院クリニックを訪れましょう。

2. 病院の患者相談窓口

大きな病院には、患者や家族の相談に応じる患者相談窓口が設けられています。医療に関する専門知識を持った相談員が、治療のこと、生活のこと、精神的なことなど、幅広い相談に対応してくれます。

3. がん専門医療機関の情報提供サイト

国立がん研究センターや都道府県のがんセンターなど、がん専門医療機関の多くは、インターネット上で患者や家族向けの情報提供サイトを運営しています。がんの種類、治療法、副作用、患者体験談など、様々な情報を入手することができます。

4. がん患者・家族向けの支援団体

全国には、がん患者や家族を支援する様々な団体があります。同じ病状を持つ人たちの体験談を聞いたり、情報交換したりすることで、精神的な支えを得ることができます。

5. インターネット情報

インターネット上には、がんに関する最新の情報が集まりやすくなっています。しかし、情報には玉石混淆であり、信頼できる情報とそうでない情報を見分けることが重要です。

2. 患者さんの話をよく聞く

患者さんの話を、共感しながらじっくりと聞くことが大切です。病気や治療のことだけでなく、不安や悩み、日常生活の困りごとなど、何でも話を聞いてあげましょう。話を聞く際には、以下のような点に注意しましょう。

気持ちの整理を助ける

人は話すことで、自分の考えや感情を整理することができます。がんという診断を受け、様々な感情に翻弄されている患者さんにとって、話を聞いてもらうことは、頭の中を整理し、気持ちを受け止めるための重要なプロセスとなります。

孤独感や不安を軽減する

がんという病は、患者さんだけでなく、家族にとっても大きな負担となります。孤独感や不安を感じるのは当然のことです。患者さんの話をよく聞くことで、患者さんは自分が一人ではないことを感じ、孤独感や不安を軽減することができます。

患者さんの思いを理解する

患者さんによって、がんという病に対する捉え方や治療に対する希望は様々です。患者さんの話をよく聞くことで、ご家族は患者さんの思いを理解し、寄り添うことができます。

コミュニケーションを円滑にする

患者さんとご家族の間で、オープンなコミュニケーションが成り立っていることは、治療の成功にとって非常に重要です。患者さんの話をよく聞くことで、ご家族は患者さんと信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図ることができます。

患者さんの支えになる

患者さんにとって、家族の支えはかけがえのないものです。患者さんの話をよく聞くことで、ご家族は患者さんに寄り添い、支えることができます。

↓患者の話を聞く際の注意点↓

  • 話を遮らずに最後まで聞く
  • 批判や否定をせず、共感を示す
  • 質問はオープンエンドなものにする
  • 感情に寄り添い、励ましの言葉をかける

3. 具体的なサポートを提供する

患者さんの状態やニーズに合わせて、具体的なサポートを提供することが重要です。以下のようなサポートが考えられます。

  • 家事や育児などの手伝い
  • 病院への付き添い
  • 食事の準備や買い出し
  • 情報収集や手続きの代行
  • 経済的な援助

サポートを行う際には、患者さんの負担にならないように注意しましょう。無理強いせず、できる範囲でサポートすることが大切です。
私が特におすすめするのは、患者さんにとって病院への付き添いです。
1人でいけるメンタルを持っている人は少なく、家族の人が話を一緒に聞いてあげるほうが患者の悩みも少しは緩和されます。

4. 感情的サポートを提供する

がんの治療は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。患者さんは、不安、恐怖、孤独、怒りなどの感情を抱えることがあります。そのような患者さんに、共感理解をもって接し、感情的なサポートを提供することが家族の人には大切です。

  • 患者の感情を否定せず、受け止める
    患者さんの話を批判したり否定したりせず、ありのままを受け止めることが大切です。
  • 励ましの言葉をかける
    がんの治療法の進歩や、完治した患者の体験談など、希望のある話をしてあげましょう。
  • 一緒に泣いたり、怒ったりする
    患者さんが泣きたいときは、一緒に泣いてあげましょう。
  • ユーモアを取り入れる
    笑うことは万病の薬とも言われるほど、笑いには人の気持ちを和ます効果があります。ジョークを交えながら患者を笑かしてあげましょう。
  • 専門家のカウンセリングを勧める
    患者さんの精神的な状態が不安定な場合は、精神科医や心理カウンセラーへの相談してみましょう。

5. 自分自身のケアも忘れずに

患者さんを支えることは重要ですが、自分自身の心身の健康をケアすることも忘れてはいけません。
サポートしている家族の人が疲弊してまい、仕事や日常生活に使用が出てくるケースも少なくありません。
介護やサポートの負担が大きくなりすぎると、心身ともに疲弊し、体調を崩してしまう可能性がありますので、自分自身のケアも必要であることを知っておきましょう。

  • 十分な睡眠と休息をとる
  • バランスの良い食事を摂る
  • 適度な運動をする
  • 趣味や好きなことをする
  • 家族や友人と話す
  • 必要に応じて、専門家のカウンセリングを受ける

一人で抱え込まず、他の家族や親戚など周囲の人に助けを求めることも大切です。

まとめ

今回ご紹介した内容は、がん患者の本人の話ではなく、その周りのサポートする家族のケアの必要性でした。
がん患者と一緒に治療を行うこと、家族の使命のようなものかもしれませんが、サポートする側が疲弊してしまうわないように、上記にまとめたことを知っておきましょう。

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