中国でのがんってどうなんだろう?

かつては世界一の人口を誇っていた「中国」日本の隣の国ということもあり、気になる人も人もいるのではないでしょうか。
このブログでは、日本以外だとアメリカを紹介することが多かったですが、今回は中国にフォーカスを当てて調べてまとめてみます。

目次

中国は世界最大のガン大国

中国は世界最大のがん大国であり、2015年には約430万人が新たに診断され、約280万人が亡くなりました。
2020年には約458万人が新たに診断され、約300万人が亡くなりました。
この数字は、世界全体のがん患者数の約3分の1を占めています。
一方、日本は約100万人が新たに診断され、約30万人が亡くなっています。

中国での罹患率

男性

  • 上位5部位:
    1. 肺がん (約11万/10万人)
    2. 胃がん (約3.7万/10万人)
    3. 食道がん (約2.4万/10万人)
    4. 大腸がん (約2.2万/10万人)
    5. 肝臓がん (約1.8万/10万人)

女性

  • 上位5部位:
    1. 乳がん (約3.7万/10万人)
    2. 肺がん (約2.8万/10万人)
    3. 胃がん (約2.2万/10万人)
    4. 子宮頸がん (約1.1万/10万人)
    5. 大腸がん (約1.0万/10万人)

中国での死亡率

男性

  • 上位5部位:
    1. 肺がん (約8.4万/10万人)
    2. 肝臓がん (約2.4万/10万人)
    3. 胃がん (約1.9万/10万人)
    4. 食道がん (約1.4万/10万人)
    5. 大腸がん (約1.2万/10万人)

女性

  • 上位5部位:
    1. 肺がん (約2.1万/10万人)
    2. 肝臓がん (約1.5万/10万人)
    3. 胃がん (約1.3万/10万人)
    4. 子宮頸がん (約0.4万/10万人)
    5. 大腸がん (約0.4万/10万人)

1. 罹患率と死亡率

  • 中国は、肺がん、胃がん、肝臓がん、食道がん、乳がんが罹患率と死亡率の上位を占めています。
  • 日本は、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、前立腺癌が罹患率と死亡率の上位を占めています。
  • 中国では、肺がんが男女ともに最も多く、世界全体の肺がんによる死亡数の約4割を占めています。
  • 日本では、胃がんが長年1位でしたが、近年は大腸がんが1位となっています。
  • 中国と日本のがん罹患率と死亡率を比較すると、中国の方が以下の部位のがんが多いことがわかります。
    • 男性: 肺がん、胃がん、食道がん、肝臓がん
    • 女性: 肺がん、胃がん、子宮頸がん
  • これは、中国の喫煙率が高いこと、大気汚染が深刻なこと、食生活の違いなどが原因と考えられます。
  • 一方、日本の大腸がんや前立腺がんの罹患率は中国よりも高くなっています。
  • これは、日本の高齢化社会や食生活の変化などが原因と考えられます。

中国と日本のがん罹患率と死亡率を比較すると、中国の方が以下の部位のがんが多いことがわかります。
男性: 肺がん、胃がん、食道がん、肝臓がん
女性: 肺がん、胃がん、子宮頸がん
これは、中国の喫煙率が高いこと、大気汚染が深刻なこと、食生活の違いなどが原因と考えられます。

一方、日本の大腸がんや前立腺がんの罹患率は中国よりも高くなっています。
これは、日本の高齢化社会や食生活の変化などが原因と考えられます。

2. 地域格差

  • 中国では、東部沿岸地域と西部内陸部では、がんの罹患率と死亡率に大きな差があります。
  • 東部沿岸地域の方が、経済発展が進み生活習慣が欧米化しているため、肺がん、大腸がん、乳がんなどの罹患率が高い傾向があります。
  • 西部内陸部の方が、経済発展が遅れ生活習慣が伝統的なため、胃がん、食道がん、肝臓がんなどの罹患率が高い傾向があります。
  • 日本では、地域格差は比較的少ないですが、都市部と農村部で胃がんや大腸がんの罹患率に差があります。

3. 予防と早期発見

  • 中国では、喫煙、大気汚染、不健康な食生活、運動不足などの生活習慣が、がん罹患率の高さの一因と考えられています。
  • 胃がんや食道がんは、ヘリコバクター・ピロリ菌や食塩の過剰摂取などが原因と考えられています。
  • 肝臓がんは、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染が原因と考えられています。
  • 日本では、喫煙、高齢化、不健康な食生活などが、がん罹患率の高さの一因と考えられています。
  • 近年、胃がんや食道がんの罹患率は減少していますが、大腸がんや肺がんの罹患率は増加傾向にあります。
  • 早期発見・早期治療が、がんの死亡率を下げるためには重要ですが、中国ではまだ十分に行われていません。
  • これは、医療へのアクセスが限られている地域が多いこと、がんに対する知識不足などが原因と考えられています。
  • 日本では、早期発見・早期治療の重要性が認識されており、胃がんや大腸がん、子宮頸がん検診などが普及しています。

4. 治療へのアクセス

  • 中国では、近年、がん治療の進歩が目覚ましく、手術、放射線治療、化学療法、分子標的薬療法などの最新の治療法が導入されています。
  • しかし、高額な治療費が、多くの患者にとって大きな負担となっています。
  • 中国政府は、医療保険制度の拡充や、低所得者向けの医療費支援制度の導入など、がん患者の治療へのアクセス改善に向けた取り組みを進めています。
  • 日本では、国民皆保険制度により、比較的低額で医療を受けることができます。
  • 近年、高額療養費制度などの制度が導入され、がん患者の経済的な負担を軽減する取り組みが進められています。

5. 政府の対策

  • 中国政府は、国家がん対策計画を策定し、がんの予防、早期発見、治療、研究への取り組みを強化しています。
  • 具体的には、禁煙キャンペーン、大気汚染対策、健康的な食生活の推進、がん検診の普及、医療従事者の育成、がん研究への投資などを進めています。
  • 日本政府も、がん対策基本法を策定し、がんの克服を目指した取り組みを進めています。
  • 具体的には、禁煙法の制定、がん検診の普及、がん治療の開発研究の推進、患者支援の充実などを進めています

まとめ

今回私も調べて初めて知った、中国は人口が多いだけに「がん世界一」であったということ。
大気汚染や喫煙人口の多さなども関係しているようで、今後中国政府もがん患者を減らす取り組みを強化していくようです。
「世界のがん患者の1/3を占める」とはものすごい数です。
近年、中国企業、政府も治療方法や抗がん剤の開発にかなり力を入れているため、今後に期待です!

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