がんの治療費はこれを知っていれば減額に?

皆さん「がん治療」っていくらぐらいかかるのだろうか?
がん治療って高額なのだろうか?保険は適用されるの?、、、などお金の心配がある人も少なくないのではないでしょうか?
それは、実際どのくらいがん治療にお金がかかるからわからないからでしょう。
その気持ちは私もとても共感できます。
しかし、これを知っておくと少し気持ちは楽になると思います。下記にまとめましたので、ご参考ください。

目次

高額療養制度って?

高額療養費制度は、医療費が高額になった場合に、自己負担額を一定額に抑える制度です。
これは本当に助かる制度です。
国民健康保険協会けんぽ船員健康保険農林漁業健康保険共済組合などの健康保険に加入している方が対象となります。
日本に住んでいて保険に加入している方が対象になるというものすごい制度になります。

高額療養費制度には、限度額適用認定証高額療養費の2種類があります。
詳しく見ていきましょう。

1. 限度額適用認定証

限度額適用認定証とは、事前に申請することで、医療機関窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることができる制度です。申請には、加入している健康保険組合等に必要書類を提出する必要があります。

限度額適用認定証を申請しておくと、以下のメリットがあります。

  • 窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることができる
  • 高額療養費の申請手続きが簡略化される

限度額適用認定証の申請は、以下のような方におすすめです。

  • がんやその他の慢性疾患など、長期にわたって高額な医療費がかかることが予想される方
  • 高額な医療費を負担するのが難しい方

限度額適用認定証の申請方法は、加入している健康保険組合等によって異なります。詳しくは、加入している健康保険組合等にお問い合わせください。

2. 高額療養費

高額療養費とは、医療費が高額になった場合に、申請することで自己負担額を払い戻せる制度です。申請には、医療機関の領収書等の書類を提出する必要があります。

高額療養費の支給額は、年齢、所得、加入している健康保険の種類によって異なります。詳しくは、加入している健康保険組合等にお問い合わせください。

高額療養費の申請は、以下のような方におすすめです。

  • 限度額適用認定証を申請していない方
  • 限度額適用認定証の有効期間が切れてしまった方
  • 高額療養費制度を利用したことがない方

高額療養費の申請方法は、加入している健康保険組合等によって異なります。詳しくは、加入している健康保険組合等にお問い合わせください。

高額療養制度の対象となる医療費

高額療養制度の対象となる医療費は、以下の通りです。

  • 入院時の病院の診療費: 食事代や差額ベッド代も含みます。
  • 外来診療の医療費: 薬代や検査代も含みます。
  • 歯科診療の医療費: 入れ歯代やブリッジ代も含みます。

ただし、以下の医療費は、高額療養制度の対象とはなりません。

  • 美容整形: 美容目的の手術
  • 健康診断: 定期的な健康診断
  • 眼鏡: 眼鏡代

高額療養制度の自己負担限度額

自己負担限度額は、年齢、所得、加入している健康保険の種類によって異なります。詳しくは、加入している健康保険組合等にお問い合わせください。

自己負担限度額の目安は以下の通りです。

  • 70歳未満の方: 約8万円~約10万円
  • 70歳以上の方: 約3万円~約5万円

自己負担限度額を超えた分の医療費は、高額療養費として払い戻されます。

高額療養制度に関する情報

高額療養制度に関する情報は、以下の厚生労働省のウェブサイトで確認できます。

高額療養制度は、医療費の負担を軽減する制度です。医療費が高額になった場合は、高額療養制度の利用を検討しましょう。

がんにも使える高額療養制度?

高額療養制度は、がんの治療費にも使用することが可能です。
がんの治療は、手術や放射線治療、薬物療法など、様々な治療法を組み合わせる場合が多く、高額な医療費がかかることがあります。高額療養制度を利用することで、自己負担額を軽減し、経済的な負担を軽減することができます。

それでは、実際の例を見ていきましょう

例1:70歳代の男性、肺がん

  • 手術と抗がん剤治療を受け、入院期間は3ヶ月。
  • 治療費は約500万円。
  • 高額療養制度を利用することで、自己負担額は約10万円に。

例2:60歳代の女性、乳がん

  • ホルモン療法と放射線治療を受け、通院治療。
  • 治療費は毎月約20万円。
  • 限度額適用認定証を利用することで、毎月約3万円の自己負担額で治療を受けることができた。

例3:50歳代の男性、大腸がん

  • 手術と抗がん剤治療を受け、その後、経過観察のために定期的に通院。
  • 治療費と経過観察費用は年間約100万円。
  • 高額療養制度を利用することで、毎年約10万円の自己負担額に。

このようにこの制度を知っているかどうか、利用するかしないかで自己負担額が大きく変わります。

まとめ

この制度を知っておくと、あなたの将来の医療費が大きく軽減させることができるでしょう。
まずは、この制度を覚えておきあなたが万が一大きな病になったときは思い出し、その際に細かいところを調べましょう。
そして、その時のあなたの加入先の保険先に色々問い合わせてみましょう。

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