巷でウワサの梅干しパワーでがん予防になる?

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白いご飯と梅干しが最高

年代を問わずこの組み合わせが好きな人は多いでしょう。特にこれからの夏に向けて食べる人も増えてくるのではないでしょうか。
白いご飯と梅干し、おにぎりの梅干し、お茶漬けで梅茶漬け、、、
私も大好きな組み合わせです。

朝ご飯には、欠かさずご飯と梅干しが定番という人も多いのではないでしょうか?
今回は日本国民に愛されていると言っても過言でもない「梅干し」を調査しました!

真実を科学的に検証

近年、インターネット上を中心に「梅干しでがんが治った」という話が話題になっています。実際に梅干しを食べてがんが治ったという体験談も存在し、多くの人が関心を寄せているようです。

しかし残念ながら、医学的に見て梅干しでがんが治るという根拠は乏しい状況でした。
今回の記事では、梅干しとがんの関係性について科学的な根拠に基づいて解説し、梅干しを食べる際の注意点についても触れていきます。

科学的根拠の有無

梅干しには、クエン酸、梅肉エキス、シソ油などの成分が含まれています。これらの成分には、抗酸化作用や抗菌作用、免疫力向上効果などが期待できます。

しかし、これらの効果が直接的にがんを治癒するとは言い切れないようです。
現時点では、梅干しを摂取することでがんが治るという科学的な根拠はまだ残念ですが確立されていないようです。

クエン酸:疲労回復とエネルギー代謝促進

梅干しの酸味のもととなるクエン酸は、体内でエネルギー代謝を促進する効果があります。クエン酸サイクルと呼ばれる代謝回路に関与し、疲労物質である乳酸の分解を促すことで、疲労回復効果が期待できます。

また、クエン酸には抗酸化作用もあり、細胞の酸化によるダメージを防ぎ老化を抑制する効果も期待できます。

肝心のがんの進行を遅らせたり、がんが治るほどの効果が明確にあるという根拠は見つかりませんでした。

梅肉エキス:抗菌・抗ウイルス作用と免疫力向上

梅肉エキスには、梅干し特有の香り成分である梅香酸やクエン酸、リンゴ酸などの有機酸が含まれています。これらの有機酸は、抗菌・抗ウイルス作用を持ち、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に効果があるとされています。

さらに、梅肉エキスには、免疫細胞を活性化する効果も期待できます。免疫力を高めることで、病原体に対する抵抗力を高め、病気になりにくくする効果が期待できます。

梅肉エキスにもがんの進行を遅らせたり、がんが治るほどの効果が明確にあるという根拠は見つかりませんでした。

シソ油:抗炎症作用と血液サラサラ効果

梅干しに含まれるシソ油には、α-リノレン酸という必須脂肪酸が豊富に含まれています。α-リノレン酸には、抗炎症作用や血液サラサラ効果があり、生活習慣病の予防に効果があるとされています。

また、シソ油には、コレステロール値を下げる効果や、脳の機能を向上させる効果も期待できます。

シソ油にもがんの進行を遅らせたり、がんが治るほどの効果が明確にあるという根拠は見つかりませんでした。

では、なぜ梅干しが注目された?

梅干しでがんが治るという話は誤解であることがわかりました。しかし、食事はがん治療において重要な役割を果たします。

バランスの良い食事を心がけることで、免疫力を高め、治療効果を高めることができます。また、抗酸化作用や抗炎症作用を持つ食品を積極的に摂取することで、がん細胞の増殖を抑制する効果が期待できます。

梅干しには上記以外にも、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルや、ビタミンB群などのビタミン類も豊富に含まれています。これらの成分は、それぞれ体に様々な作用をもたらし、健康維持に役立ちます。

こういった健康維持に良いというウワサががんが治るという間違った情報の拡散に繋がったのかもしれません。

梅干しに隠された可能性

梅干しに含まれるカテキンは、抗酸化作用を持ち、細胞損傷を防ぐことでがん予防に効果がある可能性があります。

梅干しに含まれるクエン酸は、がん細胞の増殖を抑制しアポトーシス(細胞死)を誘導する可能性があります。

梅干しに含まれるトリテルペノイドは、抗炎症作用と免疫賦活作用を持ちがんの発生・進行を抑制する可能性があります。

このあたりの実験の結果も調べてみましたが、人間での実験ではないため効果の裏付けにはつながりませんでした。
上記の研究結果は、あくまでも試験管内での実験であり、ヒトでの効果を保証するものではありません。

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